1. |
二十度
03:04
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雲の多い日には随分優しい口調で喋るんだね
シャーペンの芯なんて
貴方はくれた事無いのにな
同じ言葉を使っていても
普段よりずっと柔い音
聞こえる
部屋の匂いも本当は嫌いなのに
少し 心地いい
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2. |
目的
03:00
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摂理に呑まれる小さな翼で
空を飛ぶ
ぐるり無数に見える宇宙に
溶けかけた雲の狭間に見えたもの
何だっけな
目を刺す沢山の色
天秤を揺らす 君が待つ朝は
どっかにある
お出かけはいつも 瞬き一つ分
届かない
少し触れた気がした
鉛筆を濡らす 続きの話を
聞かせてくれ
すぐに今すぐにもう限界が
太陽を乗せた船の行き先にあるだろう
ファンファーレは
目処無いコンパスの四方
もう既に エンディングの後
これ以上 どうしろって 相当濁った色
限界 真っ直ぐにそう 上に飛べ
目に余る光の色
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3. |
秘密
03:21
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踏み外してしまったままいっそ
転げ落ちようとする
さよならも告げず
心臓に悪いなあ もう
いつの日も
独りを選んでいる
逆さのまま奥へ行く
鈍く 脆く 傾く
頭が揺れる
あなたの体から溢れる息
無理が好きでした だからいいの
元へ戻ろうとする
少し残した跡まで
お互いさ 寒いことがさ
嫌いなんだからいいの 傍にいよう
続いていこう
痛いだけじゃあまりにも
表しきれないことだろうけど
踏み外してしまってもいいんだよ
素敵な秘密の場所へ
行ってみようよ
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4. |
札
02:32
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そう言うと思っていた
今日はずっと変だった ほらまた
消灯の時間か
まだトランプがやれてないな ほら
大切な鞄には 収納が一つあった
あら三つ葉に見えたものは
誰かの錯覚だから
それはそれは綺麗な熟れた黒い バラバラ
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5. |
流星
03:05
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いつか僕らは旅をして
どうしようもない困難に立ち向かおうとして行く
体はいつの間に継ぎはぎだらけ
思いの数だけ
どうして僕らは特別に憧れて
其の儘ではいられないのだろう
死ぬまで終わらない希望という
首の輪のせいにして転げ回れ
愚かな夢追い人
空を飛んで海も山も越えた先には
誰かがもう待ってる世界
人で満ちた世界
いつか僕らはベッドの中で
どうしようもなく瞼閉じて最期を迎えていくんだ
次の話は知らない誰かへと続く
思いも誰かへ
そうして僕らは特別に憧れて
井の蛙ではいられないのだろう
死んでも果てることない希望という
鎖に繋いでいけ其の日まで
愚かな夢追い人
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6. |
空白
03:45
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時間が止まった二、三秒後
車輪の中吸い込まれた
気が付いた後に現実は僕の視界を満たしていた
電話が鳴って二、三分間
誰も居ない空透き通っていた
あの太陽が照らしていた君の肌は綺麗だった
お気に入りの炭酸の味
口の中染み込んでいく
季節外れのこの晴天はひりついて苦かった
覚えていますか二十年前に
誰かとしたあの約束は
泣きたくなったら泣いていい君の涙は綺麗なんだ
いつかは話すはずだったこと
多分君が気づいていた
今更言うことも無いようなことを
ねえまだ寂しくはないかい?
今を大事にしていますか?
痛いくらい泣いた
ねえもう越えていますか?
行かなきゃいけないから
さよならしなきゃ駄目だ
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7. |
今更
02:25
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突然その手を指し伸ばしてきても
何年も前に体なんて置いてきてしまったんだ
遂にはその話ぶり返さなくてもいいんだよ
言いたい言葉なんてもう今じゃ分かんないことなんだ
見たくない生き物どっかいけ
ならば目をくりぬいて
色の無いレンズに落ち着いて
明るさに心打たれないで
知らない世界は何回目
踊らない思いの線
掻き乱すノイズは何の為
波打つまで近づいてくる
突然貴方の手が届いてしまうことも
何となく想像していた、そして知ってしまった
簡単過ぎた話だ 続きもない結末だ
あまりの期待感がその目をぼやかしていたみたいだ
僕と貴方は
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8. |
点
02:23
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白昼 レントゲン
肉を刺した射線が
骨に届いた痛みが
拡げていた堤防の穴
交わる線と線
一つそろった視点が
焼き付けていく貴方
回る光線 鳴るドラムロール
気を抜いてはいけない
固く凍り付いた心では
溶けて無くなってしまうから
さあ もう光はすぐそこまで
汚い体を見ないで
愚かな心を見通さないで
サビつく頭を貫通
いい加減にして
もうずっと無理をしてんだ
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9. |
止木
04:13
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この晴れた空に
眩しい日差しが
君のもとに届けばいいと思う
高く上がった紙飛行機は
雲を抜け
空を自由な素振りで流されている
雨に濡れて風に吹かれ
鳥に食いちぎられて
迎えたゴールで
もう草臥れる
沢山撫ぞった
暖かい明日は
無地の音に言葉を乗せていく
口癖伝染った途端
設楽ない日々は
君の声に音符を付けていく
こんな日々は詰まらないかな
きっと退屈だったんだな
ある晴れた空に
外へと飛び出た
君がここに戻るまでの間
あの時のまま
残しとくから
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